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微妙な距離感で床暖にまどろむ「ひじき」と「おマメ」 |
僕は完全にネコ派です!!
というか、我が家はキャパオーバーです!
僕は実家が団地で、動物飼育ができない少年時代を過ごしたので、イヌを飼う事はある種の憧れだった時期がありました。僕も妻も戌年という事もあって、いつかは・・・と思っていた事もありました。
しかし、最近の個人的見解としては、我が家には動物1匹がギリギリ。既に3年前に捕まえたネコ「おマメ」がいるのに、そこにイヌを加えたのは明らかに、黒ひげ危機一髪もぶっ飛んだ!ジェンガもぶっ倒れた!と、日に日に思えてくるのです。
子供を作る事もそうだと思いますが(我が家はまだです)、家庭に新たな命を加えるという事は、自分やパートナーを客観視したうえで、相互理解のもとで判断を下さなければならないと思います。
ペットは第一印象、勢い、運命なんていう決め方、引き取り方も聞きますが、少なくとも我が家ではそれをしちゃいけなかった。
僕は決して几帳面、整理整頓がうまいとは言えませんが、TVで時たま出てくるような汚部屋にするほどの「ずぼら」ではありません。まぁ多少散らかす事もありますが、決めた時にはできるだけ長くキープしたいタイプです。
そういった点で、ネコはいい相性だと思います。
家具をガリガリやったり、トイレのネコ砂をまき散らしたり、テーブルの上のものを落とそうとしたり、まぁ散らかしイタズラはしょっちゅうの事ですが、こっちが少しだけ気を回していればあとは付かず離れず、非常に良いパートナーになってくれます。
来た当初は粗相も多かったしそれなりに大変でしたが、これといったトレーニングも要らず、あっという間になくてはならない家族の一員となり、既に3年が経ちました。
今回ひじき(イヌの名前)を引き取って初めて分かりましたが、イヌはネコの何倍も手がかかります。毎日の散歩。散歩でも役立つ様々なコマンドの訓練。トイレのトレーニング。運動、遊びを十分してやる。ネコというあまりに対極な比較対象が目の前にいるので、性格が「かまってちゃん」なのは一目瞭然。
シャワー。トリミング。そういえば「肛門絞り」という得体の知れない定期健康法もしてやらないといけないとか!
家に入れても、部屋ではおマメがフリーが基本なので、彼をしつこく追い回したり、ちょっかいを出すひじきは、長時間クレートかサークルに入れておかなければなりません。
サークルから出す場合でもリード付きにして、完全な自由は与えません。それが彼にとってもストレスのようだし、おマメに対するあからさまな嫉妬吠えもあったりして、それはもう大変な毎日です。
ちょっと脱線話ではありますが、結局はココに原因があると思うので、書いちゃいます。
奥さんは恥ずかしながら「汚ギャル」性質の持ち主で、明け渡したつもりもない1室を占拠して主に衣類や雑誌、化粧品類などの山で床が見えないくらいに散らかしてしまっています。少なくともそれを恥じており、彼女のテリトリーにイヌネコはおろか私も近づけさせず、そこをサンクチュアリとして保つという情けない状態なのです。
それでいて欲しいものは入手するだけで満足しちゃうクチ、買って終了な感じが多々あり、そんな彼女が、おマメ(3年前に拾ったネコ)がやってきてからもずっと里親サイトを眺めてはイヌネコ構わず「このコ、カワイイ」とか言ってくるものですから、正直たまったモノではありません。そういうイヌネコ達は我が家ではなく、ちゃんとふさわしい家庭に行ってもらうべきです。
「先ずはあなたの生活習慣から改めないと引き取りようがない」という事は何度も言ってきました。我々は共働きだし、あなたは家を散らかし放題。そこにまた動物を加えるって!
仮に先にイヌがいたとして、新たにネコを迎え入れるパターンだったとしても、同じだと思います。僕ら夫婦の問題を先に解決すべきなのです。
ひじきには悪いですが、このタイミングではなかった。ペットショップの閉店セールにまんまと乗せられてしまった愚かな我々です。
僕が病気静養中だったのが彼(ひじき)には逆に良かったかもしれませんが、僕としては愛情よりも重荷と感じる比重が大きい。というのはやはり静養中にやりたい事として「イヌの世話」なんて想定してなかったから。
そのせいで本当はかわいいのに、飼い主からの愛情・感情移入で損をしてしまっている。
最近はトイレもうまくできるようになったし、散歩も頑固止まりが減り、良いペースを作れるようになりました。「スワレ」「フセ」コマンドも覚えましたが、僕がそれらを心の底から喜べずただ、「一つ面倒が減った」としか思えないので、それが彼にとって可哀想でしょうがない。
また、僕が仕事復帰した際に、彼は長時間の留守番ができるのか?サークルだと吠えが強いしトイレシートのいたずらもひどい。クレートだと長時間窮屈だしトイレや水分補給にも困る。
イヌ派もネコ派も、これから育てようという方は、ご自身やご家族を一度見渡し、見直してから決断しても決して遅くはありません。